FIREにおける一般解と特殊解





10年くらい前に、大学の微分方程式の授業のなかで「一般解」やら「特殊解」というのを勉強した記憶がある。

「一般解」というのは、微分方程式の「階数」の数だけ定数が入っていて、その定数の値によらずに元の方程式を満たす解。

一方「特殊解」とは、ある条件下において元の方程式を満たす、文字通り限られた解。

超テキトーだけど、こんな感じだ。

どっちが良くてどっちが悪いとかはない。

ところで、FIRE(Financial Independence, Retire Early)にも一般解と特殊解があるのではないかと思う。

FIREにおける一般解とは何か。私は「労働×節約×投資」と考える。

すなわち、副業を含む収入確保(可能な範囲で最大化)、支出抑制(可能な範囲で最小化)、投資による複利効果(長期・積立・分散)によって、資産の最大化を図るというものだ。

※厳密には「資産の最大化」ではなく、「不労所得と総支出のバランスの最適化」を図るものと筆者は考えている。

三菱サラリーマンさんや人生よよよさんは、(ある意味両極端とも言える二人だが)共通してこの<王道>を進むことによりFIREを達成している。

上記の一般解(労働×節約×投資)に具体の輪郭・制約のキツい条件を与えてしまうならば、それは特殊解となる。

わざわざ一般解だの特殊解という言葉を持ち出したが、要するにFIRE達成の手法にもグラデーションというか様々なやり方があって、再現性の程度は異なる。

特殊解であるにもかかわらず、それを過度に一般化して、誰にでも適用可能であるとするような言説をたまに見かける。

たとえば、「正社員よりバイトの方が良い」というのも、(少なくともこの記事を書いている2019年末の時点においては)正しくない一般化の一つだと思う。

そのような言説は、一見(一読)して新奇で面白く映るかもしれないが、よく読むと近視眼的であったり、かなり限定された条件下でのみそう言える類いのものであったりするので、注意が必要だ。

読み手は、言説に含まれる思惑と事実とを切り離して考える必要がある。

解くのが困難な方程式の解の性質を探るにあたり、特殊解の研究が重要な役割を果たし得ることは認める。

とは言え、個別のケースに引きずられゴールから遠ざかってしまうのは本末転倒な気がする。(「木を見て森を見ず」)

一般解が良くて特殊解が悪いというような話ではない。

特殊解を一般解と勘違いしてしまわぬよう、自らへの戒めの意味を込めて。

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